バイク市場が酷すぎて書かずにはいられません。市場だけではありません。バイク業界もマスコミもです。コロナ、需要と共有のバランスは当然あると思いますが、それは大義名分としては最も使いやすい理由ですが、そんなシンプルな事では無いと思います。
単純に買い取り価格は上がってんのか?って事ですよ。それが上がってないのなら「吊り上げ」ですよね?
先日「売り逃げ」について少し書きましたが、純正部品の廃番が一気に加速しているなかでの市場の状況には憤りを感じます。その中でもカタナの販売価格に対してモノ申しておきたいと思います。
常套句としての「買う人がいるから」と良く使われますが、その高騰価格で「買う人」が減り適正価格になるべきと思います。そう、「売れない→価格見直」という市場の正しい原理を働かさないといけません。
まあ、飾るだけで動かなくて良くて、お金に糸目をつけない人もいるかもしれませんが、その金額だけ目指して売り出すからおかしな事にんなるんですよね。
GSX1100Sカタナ ノーマル 中古 200万円って、、、、
「アホちゃうん?」値付けも買う人もどうかしています。自身の感覚では20年前の売値の2倍~6倍位と感じます。
Zのような型が沢山あって型違いの車種が有る訳でなく、色にバリエーションが多い訳でもありません。カタナで言うと1983年のGSX1000SDや輸出仕様750SDって言うと、マニアにはプレミア価格もあり得ると思いますが、それ以外はあまり該当しないかと、、、
平たく言えばミソもクソもプレミアと称して値付けしている感じ、なので私には絶対あり得ない価格設定です。例えれば1981のSZと2000年のファイナル。実に約20年の差があります。
便乗値上げだと感じます。タイムスリップ的な納屋から掘り出した♪とかメンテナンスを全くしていない40年前のタイヤそのままを逆手にアピールしてるのなんて完全に詐欺まがいと感じます。それはフェラーリディノとかだから成立する話です。
ノーマルを全否定する訳ではありませんが、長年ある程度のお金をかけて改造して来た車両と約40年経過したノーマル仕様とどちらが安心して乗れるでしょう?確かに改造には好みもあるし間違ったセットアップも有るのでリスクはあります。が、ブレーキは確実に効かないし、タイヤはグリップしないし、随分重たいです。
それを現在の車両に慣れてる人がいきなり乗ったとしても、絶望しかないんじゃないかな?過去の憧れなんて脆くも崩れ去ります。当然過去の憧れを持ってる世代っておっさんなもんだから、体力、反射神経、視力全てが衰えているのです。それに加えて40年前の設計、経年、メンテナンス状況不明。
となると200万円で買って、更にメンテナンスきっちりやって、さあ「安全な」乗り出し幾らになるんだ?
それでもカタナに乗りたい!!というのであれば
・2倍~6倍の値段を付けるバイク店では買わない。
・タンク錆び
・タイヤは溝の有る無しではなく、製造年
・走行距離は信用出来ない。メーター→戻せます。 不明と書けばごまかせる。
・個人売買で知人から買うのがベストです。
あと欲しい方へ選ぶポイントなんぞを♪
・SZは止めときましょう、最も古い事もあるしエンジン内の部品が違ったりします。
・銀エンジンと黒エンジンあります。外装カラーも変わります。
排気量 年式 エンジン色 ボディ レア度
【1100】 1982:SZ 銀 銀 ☆☆☆☆☆
1983:SD BLACK 紺サバ 赤サバ ☆☆☆☆☆
1984:SE BLACK 赤/銀 ☆☆☆☆☆
1987:SAE 銀 銀(セイワ) ★★☆☆☆
:SBE BLACK 赤/銀(赤フレーム) ★★★★☆
1990:SM 銀 銀(アニバーサリー) ★☆☆☆☆
1991:SL 銀 銀(アニバーサリー) ★☆☆☆☆
1992:SSL BLACK 赤/銀(星形ホイール) ★★★☆☆
1994:SR 銀 銀(国内仕様) ☆☆☆☆☆
2000:SY BLACK 銀(ファイナル) ★★★☆☆
【1000】 1982:SZ 銀 銀 ★★☆☆☆
1983:SD BLACK ストライプのみ ★★★★★
【750】 1982:SZ 銀 銀 赤 ★★★★★
1983:SD BLACK ストライプ 赤サバ ★★★★☆
国内 1982:S1 銀 銀(アップハン) ☆☆☆☆☆
1983:S2 銀 ガンメタ(前16) ☆☆☆☆☆
1983:S2C 銀 紺サバ ★☆☆☆☆
※ あくまでもこの30数年間の主観です。
そう、何気に銀エンジンは売りに出てますが、黒エンジンはあまり出ていない。関連している外装も銀以外はあまり売出されてません。つまりどういう車両が多いかというと、殆どがノーマル車両、つまり継続して乗られていた車両ではなく、殆どが弄ってない、走ってない車両、タイヤなんてここ30年変えてないでしょ?的な、それをそのまま売ろうという魂胆、即ち観賞用には耐えうるが、走行には耐えない。
裏を返すと30年前からの財テクなのです。我々乗る派は改造しながら金使って今も持ってて売りにも出さない。対して財テク派は金も使わず、乗らずに絶版ブームの経過を静観し「この時を待っていた♪」というのが今なんだと思います。賭けだとは思いますが、、、
良心的なバイク店は純正部品が取りにくい事などで、旧車販売についてはその後のメンテナンスフォローを考慮すると売り逃げにならないように頭を悩まされておられます。
とにかく、今のカタナの中古車両価格は高過ぎます。ましてや個人売買まで値上げするって、、、勘違いしてはいけません。たとえ自己責任と言えど買ってくれた人が転倒したら、、、、値段は関係なく心が痛いです。今は新車が一番確実で適正価格なのです。
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