2023年4月12日水曜日

ケーヒン ミクニ 負圧キャブレター

 変態ネタですw 時代はインジェクションなので(苦笑)

 負圧キャブ CVキャブ など様々な呼び名のキャブレター。

 キャブレター本体上部のバキュームチャンバーとバタフライバルブを使用してスロットルバルブをダイレクトに開くのではなく、スロットルバルブよりもエンジン側にあるバタフライバルブを開きエンジンの負圧とバキュームチャンバーの負圧にてスロットルバルブを上下するキャブレター。

 レプリカブーム全盛の時代、スズキはRG250Γ発売の後、1984年にGSX-R(後GSX-R400)を発売しました。キャブレターは4連ボディではなく1ボディ2気筒分の2バレル式でした。その後レプリカモデルは1年毎にモデルチェンジしレース投入の為、メーカー毎の開発競争が激化します。GSX-Rも400だけではなく、750、250とラインナップを拡大します。負圧式だけでなく、初期型GSX-R750(F・G・H)は強制開閉式フラットバルブのVM29でした。純正キャブレターは年々、馬力アップの為の大径化が進みます。

 SSが付くのはスズキがニューモデル発売の際必ずカタログにて謳っていた「スリングショット」という愛称の事です。主にはフラットバルブ採用の意味だったかと、、、なのでカタナのSSは違うと思いますw


 スズキで言うと

 


    愛三工業株式会社 初期型GSX-R純正キャブレター 


 株式会社ミクニ:TMRで有名 


 旧:株式会社ケーヒン:FCRで有名

 現:日立Astemo株式会社に経営統合

 

 年代やモデルによって変わっていきます。

 GSX750S1・2                ミクニ BS32SS

 GSX1100SZ~SY                              ミクニ BS34SS

 GSX-R1100(G・H・J)                      ミクニ BST34SS

 GSX-R750(J・K)GSX-R1100(K) ミクニ BST36SS

 GSX-R750(L・M)                                ミクニ BST38SS

 GSX-R750R(K)GSX-R1100(L・M)ミクニ BST40SS

 GSF1200                   ミクニ BST36

 イナズマ1200                  ケーヒン CVK32

 GS1200SS                    ケーヒン CVR32

 バンディット1200                 ミクニ BSR36

 ※1982=Z 1983=D 1984=E 1985=F 1986=G 1987=H 1988=J 1989=K 1990=L 1991=M 

  

 他にも小排気量車や単気筒車にも使用されていますが、流用出来ない物には興味ありませんのでw

 最新の負圧キャブはと言うとBSR36で2006年が最終です。

 GSF1200以降はスロットルポジションセンサーは付いてるし、スロットルも2本になっています。だから新しい程良とは言えますが、カタナ等アナログ制御&スロットル1本の場合の流用はし難くなります。また、キャブピッチも異なっているようですので、インシュレーターでの工夫も必要になる様です。

 私はというと口径基準w というか、、、20年以上前に初めているのでもう0からはいいかなとw 

 まあ、大きければ大きい程良いという訳ではありませんが、ハイパーノズルを使用出来るのも38と40だけです。ニードルジェットの長さが違うのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿